明治という時代のこと

今年一番の、My favoritesは、
なんといっても、平田オリザさん作・演出の、
新作公演『日本文学盛衰史』だな。

漱石や啄木がそのまま等身大で現れ、笑い、面白すぎて深くて、
2回も観てしまった。「ことば」がこんなに迫ってきた芝居は初めてだった。

自由民権運動に挫折したとされる、
町田にゆかりのある北村透谷から、まず物語は始まる。

明治という時代の息吹や、『三四郎』の世界の空気がぐっとせまってきた。

曰く、「私たちは国民国家を作るために、新しい日本語を育てた。
しかし、これからは、言葉は日本国にあだなすものとなるでしょう。
国家もまた、言葉を敵とするでしょう」

「でも、日本にも、デモクラシーがだんだんに広まって、
少しずつ、よくなっていくんじゃないですか?」

「滅びるね」。えっ…。

***

それまで断片的だった自由民権の歴史をちゃんと勉強しておこうと、
その後、一気に関連本を読んだ。

偶然にも、町田の野津田町には自由民権資料館がある。
全国でもこのテーマに絞って広く資料が集められている所は他にない。

この夏には、初めて「五日市憲法」(正式名: 日本帝国憲法)の
原本全文が公開されていたので、何度通ったことだろうか。
それが50年前に発見された土蔵@あきる野市にも夏休み研究ツアーで
行くことになる。

今年は明治150年でもあり、『西郷どん』にも涙しながら、
私にとっては、歴史が歴史でなく、人の声となって響いてきた年だった。

その無数の声にどう応えられるだろう、自問自答が続く。