【vol.39】【社会保障と税一体改革法案の採決を前に くしぶち万里の考え・基本姿勢】

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NEWS万里の風 【vol.39】 臨時号 (採決にむけて)

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社会保障と税の一体改革関連法案の採決を前に
―くしぶち万里の考え・基本姿勢ー

・・「ともに生きる日本」への歩みを進めるために
・・「財政再建」という課題
・・将来世代に責任をもつ判断を
・・「改革」には不退転の決意で

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先週は断続的に、社会保障と税の一体改革に関する3党合意はじめ修正法案について党内会合が開かれ、明日26日の衆議院本会議で採決となる見込みです。社会保障と税はきわめて重要な問題です。21世紀の社会をどのように設計するのか、その理念に立ち返って法案を判断したとき、今回、私は賛成の立場で採決に臨むつもりです。

・・「ともに生きる日本」への歩みを進めるために

『ともに生きる日本を。』、これは私の政治理念です。世界に類の見ない人口減少・高齢化時代に突入している我が国において全世代に対応する社会保障へ制度改革をしていくことや、受益と負担のバランスのとれた持続可能な制度へ再設計していくことは、今の政治に課せられた大きな仕事の一つと位置づけてきました。NGO時代にヨーロッパ型の少子高齢化モデルには多くを学びました。日本では、不満や不安がすべての世代に広がり、とくに現役世代の疲弊を直視しなければなりません。低迷が続く子どもの出生率、広がった格差社会、年金制度への信頼が失墜する現況から脱する改革を、たとえ半歩でも、前へ進めなければならないと考えました。

・・「財政再建」という課題

もう一つは、財政再建の必要性です。巨額の公的債務を抱え、さらには年々の税収を借金が上回る異常な構造から抜け出すことは急務です。そのためにも今回の改革が税収増につながらなければなりません。法案では附則18条に景気条項として、経済成長率が名目3%、実質2%の目標が担保されています。消費税を8%に引き上げる14年4月までにあと2年、10%になる15年10月までに3年余のあいだに、いかに景気回復を確かなものとするか。私自身、衆議院の経済産業委員として、これまで特に環境エネルギーを中心とするグリーン産業育成、日本経済の9割を支える中小企業政策、若者や女性の起業と就業支援に全力を注いできました。退路を断つ勢いで、この期間を大切に、経済再生にむけた取りくみを一丸となって強化させていく決意です。

・・将来世代に責任をもつ判断を

マニフェストで16.8兆円の財源を生みだすとした約束を現時点で果たさないまま今回の改革に至ったことを、国民のみなさまには率直に心からのお詫びを申し上げます。政権をいただいて2年9カ月で財源確保ができなければ任期の4年、いや、次の任期8年かけてでも成し遂げるという姿勢はしっかり堅持すべきです。そのうえで、高齢化のスピードの速さ、若者の貧困の広がり、国際社会における財政金融危機など、切迫する時間との闘いにおいて、逃げずに立ちむかう厳しい選択をし、将来世代に責任をもつ判断をしたいと思います。

・・「改革」には不退転の決意で

社会保障と税改革が決まれば、国民の目はさらに厳しくなります。「改革」をさらに進化させていく、すなわち、行政の非効率や既得権益にメスを入れることを不退転で実行することにこれ以上の言い訳はききません。この国会会期中に、「身を切る改革」として一期生の仲間と進めてきた議員定数削減法案や行政改革法案の成立にむけて全力を尽くすとともに、この基本姿勢はいささかも揺るぎないことを、最後にあらためてお伝えいたします。

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