富岡製糸場へ

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23日、河合秀二郎元都議を囲む春秋会の皆さんのバス旅行にご一緒させていただき、群馬県の富岡製糸場へ行ってきました。

世界文化遺産に登録されたのに加え、最近、国宝に指定する申請が出されたばかり。群馬生まれの私としては嬉しい限りですが、順番が逆でしょう、と、つい思ってしまいます。

日本は、身近なところにある歴史的な遺産や文化を、自ら、その良さに気づき、それを継承する努力が少し足りてこなかった気がします。それよりも、前へ前へと、突き進んできました。足下にある、自らを育ててきてくれた身近で大切なものを、今一度見つめ直すときかもしれません。

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河合元都議と、佐藤かずひこ市議も。

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甘楽郡にある民俗博物館にて。

子どもの頃の私の遊び場は、養蚕農家で、白いお蚕を手のひらにのせて遊んでいました。
「繭と生糸は日本一」と、上毛かるたのフレーズは、今でも覚えています。

その絹糸が、町田の「絹の道」を通り、横浜港から世界へ輸出され、日本の近代産業の礎となったことを思うと、自分の子ども時代と多摩地域の歴史がつながり、運命的なロマンを感じます。

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知らなかったのですが、日本で最初に、「衆議院議員選挙法の改正」を求めて請願を出したのは甘楽郡の人たちだったのですね。しかも、第一回帝国議会中に提出されています。

内容は、納税額に関わらず、すべての20歳以上の男子に選挙権を与えよ、というもの。教育、納税、兵役の3つの義務は、すべての男子に共通しているのだから、選挙権も同じにすべきだと書かれています。当然、当時はまだ、女性は論外の時代です。