年金切り下げ法案、議論打ち切り

ついに、年金切り下げ法案の強行採決。このかん駅頭や地域で訴えてきましたが、この新ルールを過去10年間にあてはめれば国民年金で4万円、厚生年金で14万円も減額になる試算の出る年金法案。総理は審議を「何時間やっても同じ」と答弁したそうですが、驕り高ぶるのもいい加減にしてほしいと思います。

「100年安心の年金」とうたって現在の制度にしたのは自民党。その政策の失敗のツケを、なぜ年金生活者が負わなければならないのか間違っていると思います。その政策の検証をしっかり行い、将来世代のためにも、年金で最低限の生活が保障されるようにその機能を強化する抜本的な改革を行うことが必要であると思います。もう先送りするべきではありません。

5年も連続で実質の賃金は下がり続けるなか、賃金の下落と連動させて年金給付を下げるというのが今回の法案の内容。年金制度を維持するためというけれど、年金の積立を続ける現役世代や将来の世代への安心給付を裏付ける根拠はどこにもありません。また、いまの年金生活者の年金給付をカットすれば生活保護の高齢者が急増しかねません。現在、30人に一人の高齢者が生活保護を受けていますが、いま、やるべきは、年金の、いわゆる最低保障機能を強化して、将来不安を、安心に代えることではないかと思います。

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