寺島実郎さんを囲んでの勉強会

 多摩大学の学長でもある、寺島実郎さんを囲んでの勉強会。今年の二大ショック、英国のEU離脱決定とトランプ氏勝利という先進国発の変化から世界をどうとらえるか、大変刺激的でした。「デモクラシーの危機。デモクラシーは資本主義を制御できるのか」という本質的な問い。格差と貧困。金融資本主義の暴走。車の両輪だった民主主義と資本主義のバランスが崩れているのは、日本も同じです。ここで、政治が(民主主義が機能し)、所得の再分配や人への投資、福祉や労働者保護ルールの改善をできるのかどうか。カジノ法案の成立強行などに邁進している方向は、これとまったく逆のベクトルに思えてなりません。誰も経験したことがない時代。何の価値を大切にする国なのか、どういう理念をもつ国なのか。日本の「価値の軸」とは。まもなくプーチン大統領の訪日。日露外交もどうなるか。ちなみに、寺島さんが鳩山政権時代に関わられた東アジア版エラスムス構想(単位互換協定を生かした若者の他国大学への留学拡大)はいまも続いていて、私も関心を持ってウォッチしている一人。EUで他国間の教育を受けた若者世代は、英国の国民投票のときに離脱反対票が多かったという分析はたいへん興味深い。シルバー世代に結果的に負けたが。でも、それが(EUの経済や金融が多少揺らいだとしても)、不戦のベースになっていることはとても尊い価値だと思う。

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