「元始、女性は実に太陽であった」

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「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。」という言葉をのこした「平塚らいてう」から上野千鶴子さんまで、女子力の歴史とでもいおうか。そして、LGBTの企画含めて、まちだ男女平等フェスティバルは、今年とくに企画の厚みと多様性に富んでいました。実行委員会の皆様、ほんとうにお疲れ様でした。

男女平等というと、古(ふる)っという反応や、男性の方がいまは大変だと声が聴こえてくるけれど、縦糸のメッセージは、人間らしさ、自分らしさをどんな人でも、ということであると思っています。

最近のアメリカをみても、大統領からして、国籍や人種、性別や性的志向、宗教による差別がバックラッシュしていたり、女性蔑視は一番わかりやすい形で現れる。

日本では、身近なところで、たとえば、その価値観が、働き方改革や長時間労働および賃金格差の是正のありかたの議論のなかに現れます。

ちなみにフェスでは、仲間の皆さんとDV終結にむけての相談会と脳力トレーニングを実施。内閣府の調査結果でも、既婚女性の3人に一人がDV被害の経験があり、男性も5人に一人、全体で4人に一人が被害経験をもつ、ごくごく身近な問題。でも、その4割の人が誰にも相談していません。声なき声を少しでも拾っていけたら。

私の女子高時代、ふと図書室で手に取りガツンと衝撃を受けた本が『女は世界を救えるか』でした。上野千鶴子さんは36歳、私は17歳。およそ30年の歳月を超えて、その本にサインをいただき、原点に返る夜です。

『鶴ゼミ』の皆さん、ありがとうございました!