福島へ再び

昨日12日、福島を再び訪問し、被災地の現状と被災者のみなさんの声を直接伺う機会をいただきました。現地のみなさま、ありがとうございました。 「福島復興会議」では、今年春に、一期生の女性議員有志で訪れた福島医大や各地域の子どもたちの健康調査についてもフォローアップすることができました。現在の先行調査では問題なくとも低線量被爆の心配はセカンドオピニオンの機会も含めて継続的な調査と支援が欠かせません。この半年のあいだに、議員立法で「子ども・被災者支援法」を成立させましたが法的裏づけをもった継続的な支援がより機能的にできるようWT中心にすすめてまいります。 午後には、細野豪志政調会長も合流して、浪江町から避難されているみなさんの仮設住宅を訪問させていただきました。除染はほんとうにできるのか、5年でほんとうに町に帰れるのか、使用済み燃料が取りだされても次の地震に対して大丈夫なのか、漁業はできるのか、意見交換はつきませんでした。 震災当時を思い出されて涙を浮かべる方もいらっしゃり、長びく避難生活の現実の声を私たちもお聞きしたいものの、辛さを思い出させてしまうのはとても心苦しくもありました。 「福島の復興なくして日本の再生なし」とスローガンが響きますが、現地ではまだまだ、「311」そのものが続いています。決して、風化させてはなりません。 5年あるいは何年かかっても町に帰ることを選ぶ。あるいは、家族と一緒に安心して暮らせるなら生活拠点を「仮の町」に移す。避難されているみなさん自身が選択していただけるよう急ピッチで環境を整えていくことが必要です。 借り上げ住宅で避難されている富岡町のみなさんのコミュニティサロン「絆」でもお話を伺いました。一時帰宅するたびに住宅が劣化していく、避難生活にも終止符をうちたいという声に、一日も早く、自立した新しい生活へ歩みをすすめられるよう精一杯働きかけていきます。