NEWater (視察一部報告)

<衆院環境委員会の公式視察の一員として、9月3日~4日、シンガポール訪問>

水の管理施設と水ビジネスについて現地視察のため、シンガポールを訪れました。

国内に山間部がほとんどなく、水を完全自給できないこの国は、国家プロジェクトとして水資源の確保に力を入れています。なかでも、下水処理された水を飲用可能な水準までに技術処理をする施設の現場には、韓国はじめ海外からも視察者がたくさん。

20100919 NEWater (視察一部報告)

100億円以上をかけて水研究の施設をつくり、世界中から水に関する専門家を集めて短期間で水の国産化をすすめることに成功しています。さらに、安全な水を輸入に依存していた状況から一転、中国や中東において巨大規模の水ビジネスを展開しています。

しかし、水は公共財。世界の急激な人口増加にともなって「安全な水」の確保が国際問題化している今、もっと日本は「水」政策に力をいれることが必要。本来、水資源の豊かな国にもかかわらず、土や川が長年コンクリートで覆われるなどして水脈が絶たれたり、外国資本に買われたり、質的にも量的にも危機的な状況に置かれているのが現状です。日本が有する高い環境技術を活かして、リーダーシップをもって、国内外の危機状況に対処していく政策立案に力を入れてまいります。