環境委員会で初視察

28日午前、環境委員会で初めての視察へ行ってきました。
今日のテーマは、街区の低炭素都市づくり。

東京駅周辺の「大丸有」地区へ。


(大手町・丸の内・有楽町地区の頭文字をとって「大丸有」、なるほど。)

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次世代省エネオフィスの実証実験中。
LEDグリッド照明を使った「知的照明」システムで、デスクごと、時間帯ごとに、使用する照明を自分で選び電気効率をマネージメントできる。従来の蛍光灯を使った場合に比べて、36%省エネできるのだそうです。

天井や壁は輻射冷暖房システム、窓は、二重ガラスのサッシ間に室内の空気を吸い込み通風したり日射熱を排出するエアフローウィンド。

夏場にものすごい熱が発生する都心のオフィスでも、これらによって、電気を多消費する冷暖房機などに頼らず快適なオフィス空間ができれば、働く人たちの仕事の生産性もあがり、結果的に、省エネそして温室効果ガス削減となってプラスの循環が生まれます。

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印象的だったのは、このビルは、東北地域の風力発電で生まれる再生可能エネルギーを電源とし、100%生グリーン電力でまかなわれていることです。全国で唯一ここだけ。

都心で働きながら「今日は東北の風が強く吹くから、電気は十分だな」と意識がもてるなど、地域の自然の力を感じながらオフィスで働くという、なかなか素敵なつながりも生まれることを実感しました。

都心部の低炭素なまちづくりと、地域の経済活性化がWIN-WINで連携できるモデルであると同時に、なにより、自然エネルギーの供給と需要を通じて、都市と地域で働く人たちの意識的な距離感がぐっと近くなって自然を共有する感覚が生まれるのは環境の時代にとても大切なことと思います。

今後始まる、再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度のしくみも、自然エネルギーの大規模な普及拡大にむけてより機能していくものにしていかなければなりません。