【みんなの環境エネルギー会議】

31日、長野県茅野市の諏訪・東京理科大学にて、第1回「みんなのエネルギー・環境会議」が開催されました。茅野市に向かう電車から見える緑の風景は、まさに自然エネルギーの宝庫です。
この会議は、サッカーの岡田武史前監督や音楽プロデューサーの小林武史さん、ISEPの飯田哲也さんや国際環境経済研究所の澤昭裕さん、幸せ経済社会研究所の枝廣淳子さん、一橋大学の橘川武郎さんや九州大学の吉岡斉さんなど10名が発起人として設立されたものです。
原発推進/脱原発、自然エネルギーのこれから等について、「こうあるべき」という特定のスタンスを打ちだすのではなく、賛成・反対を含めて、さまざまな立場や考え方の人たちでオープンに自分たちの生活や産業を支えるエネルギーの今後について、知り、考え、話し、変えていく、そんな対話する場をつくることを趣旨とする、たくさんの若者も参加していた貴重な機会であったと思います。

私の右隣りは、長野県の阿部知事。多摩の阿部市長も出席(左から4人目)
基調講演に続き、「原子力」、「再生可能エネルギー」、「政策決定」、「ライフスタイル」のそれぞれ4部構成による問題提起とディスカッションが行われました。
私は、第2部「再生可能エネルギー」に論点提供者の一人として参加させていただきました。今まさしく審議中の「再生可能エネルギー買取法案」にとどまらず、再生エネルギーの普及拡大にむけた今後の論点をお話ししました。さまざまな立場の皆さんとのオープンな意見交換は学ぶところが大きく、このような機会をぜひ継続していってほしいと思います。
途中、菅総理が飛び入り参加されたときは、正直、びっくりでした。薬害エイズの問題になぞらえ「経産省のやらせ質問」の問題について原子力行政を批判、政府のエネルギー・環境会議の中間整理について話されました。この時期、しっかり道筋をつけていただかなければなりません。

とくに、第3部の「政策決定」のディスカッションでは、地域や国民が参画するエネルギー政策のありかた、また、政策決定プロセスに国民の意思をどう反映させ合意していくのか、たいへん興味深いものでした。

エネルギー政策は、言うまでもなく、我が国・日本の社会と将来を大きく左右します。3.11大震災と原発事故を受けて、日本のエネルギー政策を作るプロセスそのものを国民に開かれた場にしていくことの重要性を、改めて、認識しました。みなさん、ありがとう。