質の豊かな社会をつくる

風力発電+

アウトバーンの両脇に、風車が、どこまでもどこまでも続きます。別件で数日訪れた、オーストリアの郊外ですが、欧州連合(EU)全体で電力を融通しあい、太陽光やバイオマス発電に加え、風力発電が急成長していました。

それに引き換え、日本では、ようやく施行した「自然エネルギー促進法」を後退させる動きが強くなっています。成長戦略の一つとしても、環境対策としても、私は、自然エネルギー産業を中核的な産業に育てるため、まず小さな一歩から始めようと最前線で仕事をしましたが、残念なことです。ヨーロッパで、こうした風景を目の当たりにすると、ますます日本の遅れを実感します。

自転車道+

 

電力だけではなく、都市空間やまちづくりをみると、人にやさしい、質の豊かさを大切にしていることが伺えました。さまざまな車両をもつ路面電車が、ひっきりなしに走り、「歩いて暮らせる」都市になっています。自転車道も充実し、歩道との区別が明確であったり、歩道にはベンチが随所に置かれていたり、自転車を電車やバスの中に持ち込むのは当たりまえなのも大きな違いの一つです。

少子高齢化社会に対応したまちづくりの工夫やについて、日本はもっと学んでいくべきです。