小学生の少女から

四年生の少女の声。
本質を突いていて、考えされられる。
大きな文字で、しっかりと、
感情をまっすぐに言葉にして伝えていて、
ドキッとさせられる。

昨日たまたま、保育園・幼稚園業界の先生と話す機会があったのですが、

そこでも、
子どもがいっぱい遊ぶ
→感情(感受性)を高める
→探究心を育む
→学ぶ

つまり、子どもは「感情から認知する」。

先日紹介した脳科学者・恩蔵さんの
「感情こそ知性である」に直結する話だと思ったばかり。

就学前の幼児教育でこうした感性をはぐくんできた子どもが、
小中学校と進むにつれて、その芽が摘まれてしまうのは悲しすぎる。

【学校に行きたくない理由(左側)】
・授業は動き回れない。
・上靴をずっとはいているから足が痒い。
・もっと教科書じゃなくて、本物を見たい。
・校庭が砂漠みたいで砂しかない。
・宿題が多すぎて、1日で、できないことがある。
・急に授業の内容が変わって、変わった授業の内容の教科書を持っていなくて、授業ができない(理科→算数)。
・授業中「しゃべっちゃだめ」がいや。
・休み時間が短くて、授業が長い。
・立ったら、居残りや、先生のところで立たされる。
・座りっぱなしだと、足が気持ち悪くなる。

【どんな学校だったらよいのか希望(右側)】
・立って、後ろで少し体操ができればいい。
・たまに、上靴を脱いで、裸足になりたい。
・もっと、たくさんの所へ行って、知りたい。
・草が生えていて、丘があったり、虫がいてほしい。
・宿題は決まった数にしてほしい。
・授業は急に変えないで、時間割どうりにしてほしい。
・授業中、少し喋りたい。
・休み時間をもっと長くして、授業を短くしたい。
・足が気持ち悪いから、少しでも立ちたい。
・くつを脱いで、足を伸ばしたい。

日本の学校教育改革が言われて久しいが、
自由を制限し、時間で縛り、知識を身体から切り離してぶつ切りにし、
相互のコミュニケーションを通して問題に取り組むことを禁止していることで
失われてしまうものが大き過ぎるのではないか。

知らない世界を自分の目で見て、感じて、
らだをいっぱい使って遊び、学習できる環境が必要だ、
訴えかける少女の声に、大人は耳を傾けたい。

人口減少の中で、本当の学びと人材育成について、
根本から考えるきっかけを、この少女は与えてくれている。