伊藤詩織さん勝訴を聞いて

ジャーナリストの伊藤詩織さんが、山口敬之元TBS記者に性的暴行を受けたと訴えた民事裁判で勝訴した。本当によかったと心から思う。

同時に、この事件ついて、なぜ警察は一度発令した山口氏の逮捕状を取り下げ、検察は不起訴にしたのか、しっかり国会で解明されなければならないと思う。

一係争中の事件を国会で扱うのはどうか、という人がいるけれど、そんなことはない。詩織さんは、警察に被害届を出し、準強姦性交罪にあたると告訴していた。刑事訴訟の手続きが公正・透明であったかどうかは、すべての国民に関わる重大事項であるはずだ。

一人の国民が性暴力の被害を受け、それを法律に則って捜査機関に委ねたにもかかわらず、うやむやなまま闇に葬られてしまっては、法治国家としての信頼は失墜する。

国会は、今回の手続き的背景を解明し、なんとしても、法の支配と国民の権利をまもってほしい。

また、性犯罪に関する刑法についても、来年2020年が、法改正の年にあたる。2017年に、明治以来110年ぶりに初めて改正され厳罰化が進んだが、決して内容は十分ではなく、3年後にもう一度、見直す付則が設けられた。

それが、来年だ。

現在の刑法条文にある「暴行・脅迫」、つまり、被害者の抵抗が困難なほどの激しい暴行があったと認められなければ性犯罪が成立しないという、ひどい文言は、きれいに削除すべきである。

恐怖で体がフリーズするなどして性暴力を受けた被害者が、抵抗しなかったとされ、加害者が無罪になるケースが昨年も相次いだ。

また、性交の同意があったかどうかが常に争点になるが、例えば、現在スウェーデンでは、NOと言ったかどうか以上に、YESと言わなければYESではない、という規定が法制化されている。自発的なYESがない性交や性的行為はレイプ罪として拘禁刑に罰せられる。

来年の法改正では、詩織さんのケースも大事な事例とし、こうした点も取り入れ、性犯罪のさらなる厳罰化をすすめてほしいと思う。

先進国において性犯罪の被害者がこんなにも責められる国はない。

このことは、世界の男女格差ランキングにおいて、日本は過去最低の121位と、ますます下落している大きな要因の一つでもある。

被害者が責められる日本の社会慣習、司法制度、警察の取り調べ方法など、多くの問題点を変えていかなければならないと切実に思う。

それが、詩織さんの勇気ある行動に応える道であると思う。
声をあげられない、声なき声に思いを寄せ、
性暴力をなくすために一緒に戦っていきたい。

 

 

Follow me!

前の記事

第4回消費税減税研究会

次の記事

児童養護施設へ