原発依存に逆戻り

自然エネルギー財団2+

6日午後は、自然エネルギー財団主催の「エネルギー基本計画」への提言と題するシンポジウムへ。

報道にある通り、安倍政権は、昨年、民主党政権が決めた「30年代原発ゼロ」の方針を覆して原発重視の姿勢をはっきり打ち出しました。一転して、原発を「重要なベース電源」と位置づけたうえ、私たちが311の原発事故以降、新増設は行わないとしてきた原則も消えてしまいました。

私が現職時代、最も力を入れてきたのが再生可能エネルギーの普及拡大でしたが、再生エネルギーを推進するにも、エネルギーの安定供給を原発に依存するのであれば、実質、事業者の新規参入や投資意欲の勢いは衰えかねません。せっかく育ちはじめた地域経済や雇用の芽も摘むことになってしまいます。

グラフにある通り、ここ1~2年、米国や中国の風力発電の伸びは、ほぼ垂直に近い上昇で世界全体でも大きく成長を遂げています。日本も、持ち前の環境技術で新しい成長と安心を得ることができるし、各国からの期待も続いています。

いま重要なのは「原発ゼロ」の方向性を決め、安全なエネルギーへ転換する方針をだし、使用済み核燃料の処分問題に解決の糸口を見つけることだと考えますが、皆さんは、どう思われますか?