男女平等ということ

男女フェス+

2月1日2日と、第14回まちだ男女平等フェスティバルが開催されました。2001年に「男女平等参画都市宣言」を行った町田市は、それを機に、男女平等推進計画が策定され、市民と行政のパートナーシップのもとに、毎年このフェスティバルが開かれてきました。

ここ数年、リタイアされた男性中心に地域社会参画がすすみ、子育てに参加する「育メン」「育ジイ」や、働く男性たちのお料理教室や出店が増えて、参加者は年々増えているように思います。いいムードです。

男女フェス2+ SI町田-さつき主催の「ハンドセラピー」企画。

でも、気になるのは、男女平等参画というのは人生のオマケではないということ。家事や子育てをになう人は確実に増え、当事者はその役割に生きがいを持ち、やる気十分だったりしますが、それは仕事に余裕があれば、休みがとれれば、ではない。

仕事のなかで、あるいは、経済や安全保障の問題として、日本社会も女性の活用を考えていかなければ立ちゆかないところまできているはずです。その根本に、人権の尊重やひとり一人の個性を大切にしながら、企業の女性活用度が有価証券報告書に反映されるしくみやクォーター制などを大胆に取り入れていかないと。

米国で、政と官に女性の存在感があるのは、民間と公的機関を自由に行き来できる「回転ドア」的な職業システムが定着しているからだともいわれます。日本では、女性だけでなく男性でさえも、国会議員になったり、政治任用で働くのは、その後の生活設計を考えるとまだまだ困難なのが現実。

いくら安倍総理が叫んでも、昨年のダボス会議で、日本の男女平等格差ランキングは、135カ国中105位でした。一昨年前の、101位からさらに後退。この厳しい現実を直視して、女性の活用をしなやかに大胆にすすめていってほしいと思います。