秘密兵器・陸軍登戸研究所へ

登戸2+

20日、市民の皆さんと一緒に、消された秘密機関といわれる陸軍登戸研究所へ行ってきました。戦時中、一般人は一切立ち入ることができなかった場所です。貴重な歴史の事実を保存してこられた方々へ、後世の人間の一人として、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。

登戸9+ 風船爆弾の模型

陸軍最大の謀略と秘密作戦として、軍・学・産・官が一体となって多様なプロジェクトを推進していた実態が展示されていました。細菌兵器、生物・化学兵器、偽造紙幣づくりなどです。参加者された方のなかに、学徒動員で、当時知らされずに「風船爆弾」の一部をつくっていた方もおられて、生の証言をお聴きしながら、歴史を振りかえる貴重な一日となりました。

日中戦争が泥沼化し、対アメリカ・対イギリス戦争を視野に入れた戦争体制の強化がすすむときにつくられています。ある意味で、実質、ここで戦争末期を支えていました。

時代が違うとはいえ、折しも、安倍総理が強引に、集団的自衛権の行使容認の閣議決定や秘密保護法をすすめるなか、戦争の危険性や実態について多くの人が知る必要があると思います。

戦争とは、夥しい血が流れるだけでなく、通貨戦争として経済も謀略も含めた総力戦であることがよくわかります。