被曝から75年
今年も、この季節が巡ってきました。
広島・長崎に原爆投下され75年目を迎えました。
犠牲になられたすべての方々に心から哀悼の意を表します。
世界では核軍縮の動きが停滞する今こそ、
非核保有国が中心となり81カ国が署名し、
すでに39カ国が批准し、
条約発効まで11カ国となっている
「核兵器禁止条約」を
発効させていくことが必要であると考えます。
日本は、この条約に参加し、
批准することが、犠牲者に報いる唯一の道であるはずです。
核兵器禁止条約は、核兵器の保有国と同盟関係にある日本のような国が条約参加することを禁止していません。つまり、日米安保と核兵器禁止条約への参加は矛盾しません。
この条約で、最も注目されているのは、
核兵器がもつ非人道性です。
かつて私は、アメリカや中国など核保有国はじめ海外で、その非人道性について写真パネル等で伝える活動をしていたことがあります。
NGO時代の活動のなかで痛感したのは、その悲劇は被爆者はじめ日本の私たちが伝えない限り、誰も想像し得ないものということです。
決して大袈裟ではなく、人類と文明に対して、
日本人は、核兵器の非人道性を伝え続ける使命がある
と私は考えています。
日本が、本当の意味で、核兵器廃絶をリードしていけるよう、
力を尽くしたいと思います。