近隣アジアの選挙

明日台湾では、統一地方選と国民投票の日。

台湾に暮らす妹から、熱気の広がる様子が伝えられてきた。

統一地方選挙と同時に行われる国民投票では、
2025年までに原発を廃止するかどうかの是非や同性カップルの婚姻保障、
台湾の名称で2020年東京オリンピックの出場参加、
福島県はじめ周辺4県(故郷の群馬県も)の農産品の輸入禁止の是非など、
10項目が掲げられている。

国民投票は賛成票が反対票を上回り、かつ、
有権者の1/4以上であれば成立する規定だという。

項目に一つには、義務教育にLGBT教育や性教育の導入是非もあり、
聞いたところによると、
小学生も社会科の授業で用語を調べ賛成反対を考えたり、
中学生はパネルディスカッションやディベートの材料にして
英語でもやっているとのこと。

妹も、息子や娘とそうした課題について、必然的に、話すようになると言う。

台湾初の女性総統となった蔡英文氏や民主進歩党の行方も
大いに気になるところだが、それに加えて、こうして、
小・中学生にむけて学校で主権者教育がきちんと行なわれている点や、
国民投票で政策ごとに民意を吸い上げようとする姿勢は、とても参考になる。
(一度に、10項目も掲げるのはやや無理があるとも思うが。)

実践として、民主主義を大切にしようとする政治的意思が読み取れる。
翻って、日本はどうか。

米国の中間選挙は日本でも大きな関心事になるが、
メディアをふくめ、もう少し、私たちはアジアの隣人の選挙にも
注目していいと思う。