「あらたな戦前にさせない 2023憲法集会」

5月3日「憲法記念日」は、青空の広がる気持ちのいい日となりました。少し風が強かったかな。
有明防災公園では「あらたな戦前にさせない 2023憲法集会」が開催れ、党代表して参加しました。

緊急事態条項の創設をはじめとする憲法改正に反対する市民が25,000名以上集まり、危機感を強くする人々が増えていることを実感しました。会場では集まった方々が、思い思いに憲法についてのアピールをしており、その熱気に気持ちが高まります。

れいわ新選組は、都内各地のボランティアの仲間たちのほか、4月の統一地方選挙で当選したばかりの地方議員の仲間数名も一緒に参加しました!嬉しいですね。

党を代表するスピーチでは、「今ある憲法をまもれ、話はそれからです」と話をさせていただきました。

今の政治は、一部の大企業や金持ちに減税を続ける一方、
国民には逆進性の高い消費税を押し付け、
長引く経済不況や物価高などをお構いなしに増税することがまかり通ってしまっています。

結果、憲法25条、健康で文化的な最低限どの生活さえ、何十年も叶えられていません。
また、憲法13条、一人ひとりが個人として尊重され幸福を追求する社会になっていません。  

さらに、憲法15条2項には、 
「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。」 と書かれており、
 ここにいう公務員には、国会議員も含まれます。 
ならば、特定の人や、大企業や金持ちを優遇する政治は憲法違反にあたるのではありませんか。

国会の憲法審査会では、大きな役割の一つである「違憲状態のチェック」が疎かになっている一方、
緊急事態条項などを盛り込む改憲の話だけが前のめりに進んでしまっている状況です。

憲法=国民の権利、を停止させる緊急事態条項の創設は絶対に止めていきましょう。



スピーチ終了後は、プラカードを掲げたり、ボランティアの仲間たちと交流したりと、みんなで集まって、貴重な時間を過ごしました。

「平和憲法」についての私の体験も、ここに、書いておきたいと思います。

私はかつてNGOピースボートで17年間、世界各地を人道支援や国際協力で回ってきました。
そこで実感したのは、憲法というのは「国の姿」であり、「国のあり方」を示すものであるということです。

いわば、外交の役割を果たし、それが各国との信頼醸成に繋がっているということでした。

時に、アジアの隣国関係がギクシャクしていても平和憲法の存在が重しになっている。
あるいは、中東や紛争地域からは、戦争で廃墟となった日本が戦後復興を果たした中心に平和憲法の存在があり、軍事費よりも経済重視し、国民の生活安定を優先する方針があったことに大きな尊敬と信頼が集まっていました。

ウクライナだってそうです。だから、日本に求めるのは人道支援や復興支援に限られているわけです。

しかし今、安保3文書で敵地攻撃能力を保有し、武器輸出を認め、防衛産業を強化する、という政府の流れは、明らかに形を変えた改憲と言えるでしょう。

日本はもはや「法の支配」の国でない、と各国の信頼や外交関係を大きく変質させるものになりかねない、と危惧します。なんとしても、この動きを反転させなければなりません。

5月12日(金)には、韓国で開かれる「北東アジア非核化のための国会議員会議」に参加してきます。

「あらたな戦前にさせない」。

北東アジアを核軍備競争の火種の地域にさせない、
将来の日本を担う子どもたちのために、皆さん、力を合わせていきましょう。