緒方貞子とインクルーシブ

緒方貞子+

26日(火)、参議院議員会館にて、党の女性委員会主催の特別企画がありました。

元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんの講演会、そして、女性候補者擁立・支援についての意見交換会です。全国中から、自治体議員も含めた党所属の女性議員や前議員が集まりました。

ご存じの通り、日本は、残念ながら、「ジェンダーギャップ指数105位」。これは、世界経済フォーラム(ダボス会議)で発表された、各国の社会進出における男女の格差を示す指標ですが、日本は136カ国中105位という不名誉な状況で、昨年の101位からさらに後退してしまいました。

その要因は、日本の各議会における女性議員の少なさ。女性の「政治への関与」について低く、このことが全体の順位を押し下げてしまっています。

女性の社会進出や政治参加をどのように広げていくかは、長いあいだの課題ですが、にもかかわらず、昨年の総選挙で一気に女性議員が減少しました。私自身の再起も含めて、女性の政治参画を広げていくことが、より子どもたちが抱える問題や高齢社会に対応できる多様な生き方の可能な社会に近づく道であると確信しています。

もちろん、女性だからすべていいというわけではありません。しかし、何事も、男性目線一色ではなく、多様性を認めあう社会の第一歩は女性の参加。

「日本再生戦略」でも数字だけを追いかけるのではなく、すべての人に居場所と出番がある、そのことにつながる「成長」でなければならず、それを日本全体へ世界へ広げていくことが私たちの役割だと思っています。

『インクルーシブな成長』。まだまだ言葉が浸透していませんが、要は、勝ち組と負け組に二極分化した格差や排除の広がる経済社会ではなく、誰でもが自分らしく生きることができる働くことができる経済社会をめざすものです。

緒方貞子さんがやってきた仕事そのものが、世界のインクルーシブな成長というもの夢に掲げた果敢な挑戦だったのではないかと受け止めました。