新しい政治文化を創る

10月1日夕方は、ピースアクションネットワーク(PAN)主催で、
「政治改革、れいわの挑戦をじっくり学ぶ
―組織政党・エリート政党からボランティア政党・市民政党へ」

というセミナーが開かれました。

れいわ新選組から、私と高井幹事長がゲスト出演しました。

まず、高井幹事長からは、
「2019年に山本代表が1人で立ち上げた政党が、
今回の参議院選挙で8議席にまで増えた。
他党からも、政界再編の核となることを期待する声がある。
困っている人、マイノリティによりそうなど
「れいわらしさ」を大事にしていきながら、
どのような役割を果たすかを考えていきたい」とのコメントがありました。

私からは、
「大学卒業後、NGOのピースボートで活動してきた。
その頃から、政治を市民と一緒に変える必要があると思って行動してきた。
れいわは、母体がボランティアの政党であり、
まさに市民社会の新しい流れだ」と、
上意下達ではなく、現場から積み上げ型の政党であることを強調しました。

れいわの特徴は、政治に関心がなかった人が
山本太郎代表の言葉を聞き、心を動かし、
行動を始める人が非常に多いです。

地元の東京22区でも、日常から政治参画するボランティアチームがあり、
各地でも人数やスタイルはそれぞれですが、勝手連などが生まれ、
ポスター貼りからスタンディング活動、街頭宣伝、
ビラのデザインまで、
自分ができることを自発的に考えていく新しい政治文化が
生まれているのが最大の特徴です。

「みんなで政治を変えていく」。
誰かに何かを指示されて動くのではなく、
自発的な参加がれいわの強みであることと活動内容を紹介しました。

私は、自分自身がNGOで17年間働いていたので、
市民社会やボランティア活動を日本にどのように広げていくかが、
「民主主義」の鍵である、と従来から考えてきました。

例えば、1995年の阪神淡路大震災を期に、
98年にはNPO法が制定され市民活動に対する税制控除が始まりました。

あるNPOに寄付をすることで、税額が控除されるので、
税金の使い道を自分が決めることができるわけですね。

また、鳩山政権での「新しい公共」政策により、
NPO・NGOはじめ公益活動に対する寄付税制は着実に前に進んできました。

しかし、2012年以降、安倍政権が長く続くなかで、
こうした市民社会を厚くするための政策は葬られてしまい、
最近では市民社会の広がりやNPOに対する寄附の額が伸び悩むなど、
民主主義の基礎となる政策は行き詰っています。

ひとり一人が、主権者として自分ごとに社会や政治を捉えて、
オープンに参画をし、市民社会を厚くしていくことが、
民主主義を強くし、新たな政治文化に繋がっていくと信じています。

これまでのNGOでの経験を活かし、
「新しい民主主義」をみんなと創っていきたい、と決意をお話ししました。

6月に、オーストリアのウィーンで開かれた、
核兵器禁止条約の第1回締約国会議に出席しましたが、
改めて、歴史的な会議であることを実感したのは、
「核兵器禁止条約」の成立過程そのものが、
核保有国主導ではなく、被爆者やNGOなど世界の市民社会が
大きな役割を果たし、国際条約が発効されたことです。

政府主導の核兵器不拡散条約(NPT)が行き詰ったことと対照的でしょう。

こうした社会に生きているのは感動的であり、これからも頑張ります。