NHK日曜討論に出演
10月16日(じつは誕生日の翌日でした!)、
安全保障をテーマとしたNHK「日曜討論」に初めて出演しました。
全国放送で、しかも、防衛族と言われる男性議員ばかりの中、
緊張しましたが、主張すべきところは十分言えたと思います。
各党が防衛費増額に前のめりになっていますが、
国民を守るのは外交努力と経済回復でしょう。
「安全保障」とは防衛だけではありません。外交との両輪です。
6月にオーストリアのウィーンで開催された「核兵器禁止条約」の
第1回締約国会議もそうですが、もっと安保保障のテーマが、
国民に身近に感じられるよう、わかりやすい言葉で伝える機会を
増やしたいです。
万が一、軍事衝突や戦争のような事態になれば、
いちばん犠牲を被るのは国民だからです。
主な発言は、以下の通りです。
【日本を取り巻く安全保障環境は】
台湾有事では、「現状維持」が台湾・中国・アメリカ・日本にとって共通の利益であり、これを継続させる外交努力こそ必要です。日本の自衛隊が台湾側で米軍と一緒に中国軍に対して戦う。その国民的合意がありません。
【「反撃能力」の保有は】
「抑止」と言っても、相手から見れば「脅威」「威嚇」にあたります。お互いに攻撃力を高めれば、偶発的な衝突も起こりかねない。中国や北朝鮮と、危機を防ぐコミュニケーションを取ってるのでしょうか?「反撃能力」は専守防衛を脅威対抗型の防衛戦略へ変える、形を変えた改憲ではないですか?
【防衛費増額は】
日本は物価が上がって、給料だけが下がっている。女性と子どもの自殺率が過去最多、25年のデフレとコロナ禍から脱却できていない状況です。1960年岸内閣「国防の方針」には「民生の安定」がしっかり明記されている。積極財政で国民生活と経済を安定させて、国家の安全保障の基盤を作るべき。
最後に、#核兵器禁止条約 に言及しました。今の危機は、ロシアの核使用であり、日本は広島と長崎の悲惨な体験した国として、人類の核戦争を防ぐ最大の使命があるからです。「いかなる場合でも核兵器の使用は認めない」という、我が国から独自の強いメッセージを出すべきです。
終わってみると、1時間はあっという間でした。
時間があれば、もっと議論したかった項目は以下です。
●東アジアの軍拡競争を食い止めるための多国間の枠組みづくり
●国民保護の実効性
●自衛隊の災害対応と装備
●気候変動と安全保障
●原発攻撃の危機管理、などなど。
これからもしっかり議論していきます。
ご注目をよろしくお願いします。