障がい者福祉懇談会40周年

安永さん++(写真の反射、すみません)

13日(金)、町田市民ホールにて、障がい者福祉懇談会40周年事業として「講演と音楽の集い」が開催されました。40年という長きにわたって、地域の障がい者福祉に尽力されてきた皆さんやご家族の方々の活動に心から敬意を申し上げます。

「安永健太さん」の事件といえば、知的障害のある健太さんが警官に取り抑えられ死亡した佐賀県での事件です。遠い道のりを車で14時間かけて、ご遺族が町田に来られ、事件の解明と来年2月の裁判判決への注目を訴えられました。

お父さまの最後の言葉が強く残ります。「このような事件は二度と起こしてはならないというが、絶対にまた起こる。そう思って、力を合わせなければならない」。警察や司法における障がい者に対する理解や教育を広く徹底させていくことが、今回の裁判のプロセスを通じて、司法側からも示されたようです。

今月、国連の障害者権利条約を日本が批准しました。民主党政権ですすめてきたことが、もうひとつ実を結びました。条約発効から5年余りのなかで、昨年の障害者総合支援法の成立と、6月の障害者差別解消法の成立を整えての批准となりました。障害者の権利と尊厳を守ることが明確にうたわれています。裁判の判決も、健太さんの尊厳が回復され、この国際条約に基づく結果であってほしいと思います。

最近よく、町田のお店や施設では、障がい者の子どもをもつ親ネットワークで作成された「SOSボード」を見かけるようになりましたね。一人ひとり伝えあい、インクルーシブ社会をつくっていきましょう。

sos++